龍之渡井(たつのとい)/世界かんがい施設遺産「小田井用水」

★その他観光スポット
2019/12/26

小田井用水は紀の国の「農」を支える大動脈であり、【龍之渡井(たつのとい)】などの通水橋は今でもその姿をとどめ、紀の川の水を運び続けています。

この小田井用水の開削工事担当の役人に取り立てられた大畑才蔵は地図も機械もない時代に「水盛台(みずもりだい)」を考案し、正確な測量を行い「伏越(ふせこし)」というサイフォン工法で川の下に水を通すなど、紀の川周辺の新田開発に貢献しました。これらの土木技術は後世に引き継がれ、現在も粉河寺境内には功績を称える「彰功乃碑」が残っています。

小田井用水には現在11カ所の通水橋と10カ所のサイフォンがあり、4施設が登録有形文化財として登録されています。また、2017年には世界かんがい施設遺産へ登録されました。
中でも紀の川市内にある「龍之渡井」は紀の川の水を運ぶ穴伏川(あなぶしかわ)を横断する用水路。橋脚がないレンガ造り(21m)は圧巻です。

龍之渡井龍之渡井(たつのとい)

HP
水土里ネット小田井用水ホームページ
場所
和歌山県紀の川市西野山付近(紀の川市とかつらぎ町の境)
アクセス

<お車でお越しの場合>
阪和自動車道和歌山I.C.から約1時間

<電車でお越しの場合>
JR和歌山線・西笠田駅から徒歩10分

問い合わせ
水土里ネット小田井(小田井土地改良区)
TEL:0736-73-2173